ご覧いただき,ありがとうございます。\r\rジャクソン・ブラウンの通算4枚目のアルバムをモービル・フィデルティ・サウンド・ラボ(MFSL,Mofi) がマスタリングを施し,高音質盤に仕上げた作品です。同時に「孤独なランナー(Running On Empty)」もリリースされましたが,曲目や各曲の出来栄えと重量感は,プリテンダーが優れており,音質も圧倒的でした。\r\rドラムを,デレク&ザ・ドミノスのジム・ゴードンとジェフ・ポーカロが担い,ベースは,ソウル系の巨匠チャック・レイニーとリンダ・ロンシュタットやジェームズ・テイラー,ホール&オーツらウェスト・コーストのアーティストがこぞって起用してきたリランド・スクラーが担当。ボトムをきっちり固めたことが完成度を高めています。デヴィッド・リンドレーがスライド・ギターを披露しています。\r\rその音にさらに磨きをかけたMFSL盤。未だ高音質盤は現れていないことから,最高の音質で,深みのある,キャッチーでメロディアスな曲調を堪能できます。私的にはブラウンの最高傑作と信じており,このMFSL盤を2枚購入しましたが,予備の1枚を放出することにしました。\r\rゴスペルのような感覚が曲に重厚さを加えており,いつになく,熱を帯びたブラウンのヴォーカルが心に沁みてきます。B面ラストのタイトル曲には「アーメン」「ドゥ・イット・アゲイン」との言葉を織り込んでおり,真摯なメロディーに聴き入ってしまいます。傑作です。\r\rよろしくお願いいたします。