本品は現ターソン寺院住職であるルアンポーアナンタープッタヤーノ師が「プラパワナキットウィモン」の僧位を授かったことを記念して製作された作品、前住職ルアンポールーシーリンダムの功績を受け継ぎ同寺院で祈念入魂された特別なシリーズ作品です。製作に使用された素材は、ルアンポールーシーリンダム師が遺したソムデジオンパトムの原材料を含み、2012年に以下二つのプッタピセーク(仏教の加持祈祷儀式)と共に壮大な祝福の儀を受け、洗練された神聖な素材から作製された極めて貴重な御守りです。ソムデジオンパトム、現世の最初の仏陀「Somdet Phra Buddha Sikkhi」を起源とする仏徳高い無上正等覚の本仏は、ゴータマシッダールタ(人類最初の仏)よりも更に前に存在し、神聖視された伝説の神仏です。2011年2月に製作開始、9月に型が完成するも、洪水の影響で製作が遅延、また精密なデザインにより鋳造の難易度が高くなり、製作数が限定されたといわれる非常に価値が高いシリーズの作品です。製作には国内有数の工房や職人が関わり、一部には特殊合金や歴史的価値の高い素材を使用、美しい彫刻が特徴的ですが、彫刻師が7ヶ月を費やしてようやく型を製作。素材にはソムデジオンパトムの原材料、ルアンポー師の遺髪、中国の千年以上前の王朝時代に使用された古代金属を含む特別な合金を使用、これらの素材は歴史的にも非常に貴重です。本作品のソムデジオンパトム仏は、病気平癒と開運を司る神として信仰され、その慈愛深い御加護は心身を癒し、人生を清らかに照らし、祈りを捧げる者に勇気と希望を授け、幸福と安寧をもたらす神聖な存在です。また調和と敬虔さを体現する存在として広く崇敬されたルアンポールシリンダム師は、ラッタニュ(夜を知る)、シラヴァ(徳を持つ)、バフスタ(徳を持つ)、パティモッカ(規律を守る)、ダンマカマ(ダルマの熟考)、サントゥッタ(苦行者)、パサティカ(賞賛に値する)、ジャナラフィ(瞑想に堪能)といった数々の称号を持つ卓越した高僧です。「私たちが思いを馳せるとき、仏像は心の中に宿り、苦しいときに教えを思い返すことで、私たちを守り導いてくれる」などと説き、慈愛深く、人々に接してきた名僧の念を宿す作品です。ご興味ある方は是非お迎えください。プラクルアンタイお守り